2019年3月6日水曜日

大諏訪天満宮で梅花祭【沼朝平成31年3月6日(水)号記事】




大諏訪天満宮で梅花祭
筆塚に献花し古い筆などを焼納供養

 「東風(こち)吹かば匂ひ起こせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」ー梅の花の季節、大諏訪天満宮で先月二十四日、梅花祭が行われた。
 学問の神として祭られる菅原道真(菅公)の命日に当たる二月二十五日、京都の北野天満宮で行われる梅花祭は九百年の歴史を持つと言われているが、大諏訪天満宮も江戸時代初頭から四百年近い歴史があるという。
 大諏訪天満宮は本門法華宗の吉祥院(佐藤光徳住職)境内にあり、明治時代の廃仏殿
(はいぶつきしゃく)の難を逃れて、神仏習合のまま現在に至っている。
 このため、菅公の命日の二月二十五日ではなく、宗門の習いとして古くから命日の前日(逮夜)に例祭を開催。近年は、この日に近い日曜日に行っていて、今年は二十四日と日曜日が重なった。
 もともと大諏訪では、同院建立以前から地元民に天神信仰があったといい、地元挙げての祭典として今に伝わり、紅白の梅が花を付ける中、老若男女大勢が集まった。
 祭典は天満宮堂内での法要の後、境内筆塚への献花に続き佐藤住職らにより、使い古した筆や鉛筆が、かがり火で焼納供養された。
【沼朝平成3136()号記事】

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