大諏訪天満宮で梅花祭
筆塚に献花し古い筆などを焼納供養
大諏訪天満宮で23日、梅花祭が行われた。
学問の神として祭られる菅原道真(菅公)の命日に当たる二月二十五日、京都の北野天満宮で行われる梅花祭は九百年の歴史を持つと言われているが、大諏訪天満宮も江戸時代初頭から四百年近い歴史があるという。
大諏訪天満宮は本門法華宗の吉祥院(佐藤光徳住職)境内にあり、明治時代の廃仏殿釈(はいぶつきしゃく)の難を逃れて、神仏習合のまま現在に至っている。
このため、菅公の命日に神道で行われる2月25日ではなく、宗門の習いとして古くから命日の前日(逮夜)に例祭を開催。近年は、この日に近い日曜日に行っている。
もともと地元では同院建立以前から天神信仰があったといい、住民挙げての祭典として受け継がれ、紅白の梅が花を付ける中、老若男女大勢が集まった。
祭典では天満宮堂内での法要、境内の筆塚への献花、使い古した筆や鉛筆の焼納供養が行われた。
また、参道脇では奉納書道作品を展示。3
月2日まで行われている。
【沼朝令和2年2月29日(土)号】